記憶は詐欺師!?

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皆さんはご自分の記憶に自信がありますか?

学生時代の記憶や、つい一年前の記憶など。

今でも鮮明に思い出せる記憶をいくつかお持ちではありませんか?

でもそれが、本当は実際起こったこととずいぶんかけ離れた記憶かもしれません。

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記憶のマジック

マジック 

記憶は美化される

昔の記憶は美化される”なんて言葉を耳にしたことがあると思います。

「いや、そうはいっても自分はちゃんと鮮明に覚えているんだ!」と思うかもしれませんね。

それは当時のビデオを確認するか、タイムマシンが発明されない限り否定をすることは出来ません。

しかし、私たちが思っているほど脳は正しく物事を記憶しているわけではないようです。

な記憶がい記憶に

memory

私の留学経験を例に挙げてみましょう。

大学時代に約一年海外留学をしたのですが、向うへ着いた初日は一人頭を抱えて机に座っていました。

なんでこんなところに来てしまったんだ…と後悔してたんです。

言葉も通じない、友達もいない、生活習慣も文化も違い、本当に毎日大変なことばかりでした。

毎日早く帰国したいと思っていたので、恐らくはじめからホームシックだったんだと思います(笑)

しかし、不思議なことに今思い返すととってもいい経験だった、留学してよかったと思えるんですね。

あんなに一日でも早く帰りたいと思っていたのに。

これは大変だった記憶が思い出されにくい反面、いい記憶は思い出すたびにその時の感情を引きだし、記憶の断片どうしを組み合わせ再構築していくからだそうです。

大変だった嫌な記憶を思い出したい人はなかなかいないと思います。

その為人の脳はそういった記憶には蓋をしてしまう傾向があります。

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い記憶は更に良いものに

写真

しかしいい記憶はどうでしょう。

日本では出来ない経験が出来た、友達が増えた、色々な場所へ旅行した、などこのような思い出についてはスラスラと語ることが出来ます。

思い出すことが快感でもあります。

その一方で、こういった記憶も必ずしも正しく記憶されているとは限りません

「あの時自分はこういう気持ちだった」という感情はその時だからこそ抱く感情ですよね。

今思い出しても同じ状況ではないので全く同じ感情を抱くことは難しいのです。

多くの友達が出来たいい記憶”からは、「気が合わない友達もいた、あんなことで喧嘩した」なんてことはあまりちゃんと記憶されていないのかもしれません。

写真

それについて実際私は思い出せないのです。

でもたくさん友達が増えたなら、気が合わない人や小さい喧嘩の一つや二つあっても普通だと思いませんか?

このように、悪い記憶は記憶の片隅に追いやられ、いい記憶は更にいい記憶へそして全体としても結果的には良かったと思える記憶へと変化していくことが多くあります。

記憶の色と本当の色

色

“スートーリー”の意味での記憶の他に“”の記憶も実はいい加減なことがあるようです。

色の記憶についてとてもわかり易いお話があるので挙げてみましょう。

この話は以前本当に教科書に取り上げられていたようなのですが、原作を見つけることが出来なかったので、マンガの内容を引用します。

このような話をご存知でしょうか?

小学校の国語で読んだじゃん

「女の子の服は何色か?」って話

AとBという2人が 昔話をしてんの

そしたら小学校の階段の おどり場に飾ってた絵の話になって

それは真っ赤な夕陽の中で 花を摘んでる女の子の絵なんだけど

Aが言う

「ああ!!懐かしいなあ!! あの黄色の服を着た女の子の絵だね?」

するとBが言う

「違うよ あの女の子が着てたのは 夕日に染まった真っ赤な服だ」

しかしAは言い張る

「いやいやあれは間違いなく 夕日に輝く鮮やかな黄色い服だった!!」

2人はお互い譲らない

「いや赤だ」

「いやいや絶対黄色だ」

「よし」

「それなら確かめに行こうじゃないか」

2人は懐かしい校舎を訪れた

ワクワクしながら

「一体あの服は何色だったんだろう?」

色はついてなかったんだよ

白黒の絵だったんだ

陰影の強い人物の服は ただ黒く塗りつぶされていた

それなのに2人は記憶の中でずっと色がついてると信じ込んでたんだ

出典;フラワーコミックス「僕等がいた 4巻」

ただの白黒の絵でさえも、記憶の中で勝手に色づけしてしまうことがあり得るのですね。

これには「記憶色」というものがどうやら関係しているかもしれません。

実際の色より鮮やかに記憶する傾向のある記憶色

記憶色(印象色)とは、人がイメージとして記憶した色のことで、実際の正確な色とは違う場合もあります。人間は脳に記憶した色は実際より色鮮やかに記憶する傾向があり、このイメージを再現するために、写真を記憶色に調整します。

出典;Canon

この話の場合、Aは絵を見て黄色のイメージを持ち、Bは赤のイメージをもった。

筆

二人がどのような時間帯感情でこの絵を見たかによって記憶の中の絵に異なる色づけがされた例ですね。

このように、当時の感情などが影響を与えて実際の色と異なる色で記憶されることもあるそうです。

まとめ

私たちの記憶というものは様々なものに影響を受け、良いように変えられているのかもしれません。

だからといって、内容も色も変わっていくなら何を信じればいいのか…なんて疑心暗鬼になる必要はないと思います。

悪い思い出よりいい思い出のほうが記憶に深く刻まれるのはいいことです。

また、過去の出来事について誰かと意見が合わないときには、もしかしたら記憶が変わっているかも?と気づくだけでも気が楽になりませんか?

自分の記憶をあまり過信せず、絶対に残しておくべきことはビデオや写真、場合によっては書面でしっかり記録しておくことも必要かもしれません。

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